本書のポイント
- 本書の名前の通り、プロダクトマネジメントに関わることを網羅的に学ぶことができる。
- プロダクトをCore、Why、What、Howの4階層に分け、プロダクト開発の進め方と各階層の繋がりが丁寧に解説されている。
- プロダクトマネジャーの心得やスキルセットの伸ばし方、リーンキャンパスなどのフレームワークについて紹介されており、駆け出しのプロダクトマネジャーが成長していくために必要な事項が紹介されている。
レビュー
昨今、デジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みの中で、IT業界以外でもプロダクト開発をするようになってきている。これに伴ってこれまでプロダクトマネジメントをやってこなかった人たちがプロダクトマネジメントを学び、プロダクトマネジャーとなっていくことが必要になってきている。一方で、そういった駆け出しのプロダクトマネジャーに必要な知識がまとまっている書籍は多くない。
本書はこれからプロダクトマネジメントに関わっていく、駆け出しのプロダクトマネジャーにとって必要な知識が、タイトルの通り網羅的にまとまっていることが特徴だ。プロダクトマネジャーがすべき仕事は多くあり、一つ一つを細かに見ていくときりがないし、一つ一つの項目で何冊も解説書を作れてしまうほど奥深いが、本書ではこれらのエッセンスだけを抽出してまとめている。
特に初学者・プロダクトマネジャー未経験者にとって役立つのはプロダクトを4階層、Core・Why・What・Howに分けてプロダクト開発のステップと合わせて解説している点である。プロダクトマネジャーになる人のバックグラウンドはエンジニアであったり、営業であったり、デザイナーであったりと様々なケースがあり、そういったバックグラウンドに引きづられてプロダクトの1側面だけを見てしまうことがよくある。例えばエンジニア出身だと、プロダクトのHowの部分にこだわりすぎてしまう、といった具合だ。本書で紹介されているプロダクトの4階層を意識し、各階層で何を明らかにしていくべきかをプロダクト開発のプロセスと合わせて解説しており、プロダクトマネジャーのバックグラウンドによらない本質的なプロダクトマネジメントのプロセスを学ぶことができる構成になっている。
また、チームとの関わり方などのプロダクトマネジャーが持っておくべき心得、スキルセットの伸ばし方(W型モデル)、プロダクト開発で使えるフレームワークとその使い方が紹介されていることは初学者にとって心強く、またプロダクトマネジャー経験者にとっても参考になる。特にスキルセットについては、本書で紹介されているW型モデルの中で、複数のスキル(例えば発想力、計画力、リスク管理力、仮説検証力etc.)をVの字でつないでいって、スキルとスキルの交点を見ていくことで、自分の持っているスキルと持っていないがこれから獲得していくことで、既存スキルとの交点を上げて価値を高めることができるスキルを分析することができる。
本書はプロダクトマネジャーとしてこれからプロダクトマネジメントに関わる人、プロダクトマネジャーとして成長していきたいと考える人の最初の一冊として最適な入門書である。
本書はこれからプロダクトマネジメントに関わっていく、駆け出しのプロダクトマネジャーにとって必要な知識が、タイトルの通り網羅的にまとまっていることが特徴だ。プロダクトマネジャーがすべき仕事は多くあり、一つ一つを細かに見ていくときりがないし、一つ一つの項目で何冊も解説書を作れてしまうほど奥深いが、本書ではこれらのエッセンスだけを抽出してまとめている。
特に初学者・プロダクトマネジャー未経験者にとって役立つのはプロダクトを4階層、Core・Why・What・Howに分けてプロダクト開発のステップと合わせて解説している点である。プロダクトマネジャーになる人のバックグラウンドはエンジニアであったり、営業であったり、デザイナーであったりと様々なケースがあり、そういったバックグラウンドに引きづられてプロダクトの1側面だけを見てしまうことがよくある。例えばエンジニア出身だと、プロダクトのHowの部分にこだわりすぎてしまう、といった具合だ。本書で紹介されているプロダクトの4階層を意識し、各階層で何を明らかにしていくべきかをプロダクト開発のプロセスと合わせて解説しており、プロダクトマネジャーのバックグラウンドによらない本質的なプロダクトマネジメントのプロセスを学ぶことができる構成になっている。
また、チームとの関わり方などのプロダクトマネジャーが持っておくべき心得、スキルセットの伸ばし方(W型モデル)、プロダクト開発で使えるフレームワークとその使い方が紹介されていることは初学者にとって心強く、またプロダクトマネジャー経験者にとっても参考になる。特にスキルセットについては、本書で紹介されているW型モデルの中で、複数のスキル(例えば発想力、計画力、リスク管理力、仮説検証力etc.)をVの字でつないでいって、スキルとスキルの交点を見ていくことで、自分の持っているスキルと持っていないがこれから獲得していくことで、既存スキルとの交点を上げて価値を高めることができるスキルを分析することができる。
本書はプロダクトマネジャーとしてこれからプロダクトマネジメントに関わる人、プロダクトマネジャーとして成長していきたいと考える人の最初の一冊として最適な入門書である。
目次
PartⅠプロダクトの成功
PartⅡプロダクトを育てる
PartⅢステークホルダーをまとめ、プロダクトチームを率いる
PartⅣプロダクトの置かれた状況を理解する
PartⅤプロダクトマネージャーと組織の成長
PartⅥプロダクトマネージャーに必要な基礎知識
PartⅡプロダクトを育てる
PartⅢステークホルダーをまとめ、プロダクトチームを率いる
PartⅣプロダクトの置かれた状況を理解する
PartⅤプロダクトマネージャーと組織の成長
PartⅥプロダクトマネージャーに必要な基礎知識
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Toru_Hasegawa